ダウンロードの可能性も ネット喫茶のデータ流出
関西電力の通信事業子会社ケイ・オプティコム(大阪市)の顧客データがインターネット上に流出した問題で、同社幹部は一日午後、大阪市内で記者会見し、事実経過を説明して謝罪した。データを約一千九百人が閲覧し、数十〜一千件のデータファイルがダウンロードされた可能性があることも明らかになった。 同社は今後、詳しい調査を進めるとともに、関係者の処分を検討している。 同社によると、流出したのは同社が大阪市北区で経営するインターネット喫茶店「optic@fe」の会員一万七千三百人の住所や氏名、電話番号、趣味などの個人データ。関西電力が手がけるコンテンツ(情報の内容)配信の実験事業を担当するケイ・オプティコムの男性社員(31)が自宅で顧客情報を分析するため、今年六月二十日に個人利用のホームページに掲載する手法でデータを外部に持ち出した。 同社の調べでは、七月三十一日に削除するまでの約四十日間、だれでもパスワードなしで自由に閲覧できる状態だった。七月三十日夜にインターネット上のサイトに同ホームページの存在を示す書き込みがあり、三十一日に閲覧件数が急増した。 大阪市内で記者会見した土森紀之専務は「セキュリティーシステムを構築していたが、社員が外部に持ち出すことまでは想定していなかった。事態を重大に受け止めており、社員教育の徹底など再発防止に努めたい」と陳謝した。 (京都新聞) |